商品先物取引とは何か?
商品先物取引(しょうひんさきものとりひき)は、農産物や鉱工業材料等の商品を将来の一定日時に一定の価格で売買することを現時点で約束する取引です。先物取引といえば、株なども含めての話になるので、商品先物もその一種だということになりますね。
本来は、将来の価格変動リスクを管理するための手段(リスクヘッジ)として利用するものです。しかし、実際には多くが投機手段としての利用となっています。言葉的にいうと、対義語は現物取引ということになります。
この商品先物取引の主な役割は、価格変動のヘッジ機能と商品価格の調整機能です。
★ヘッジとは、商品の現物取引を行っている者が、将来の価格変動によって損失を被らないように保険を掛ける機能のこと。
<具体的な例>
アルミニウムを10,000トン輸入した商社があり、船で輸送して日本に到着するまでに1箇月かかるとします。仮に1箇月の間にアルミニウムの価格が1kgあたり10円下がったとすると、商社は1億円の損失を出すことになります。
このような場合、商品先物取引を利用して10,000トン分のアルミニウムを売っておけば値下がりによって利益が出るので、現物の損失と相殺することが出来るのです。逆に10円上がったら、先物の方で損しますが、実売での利益と相殺されるということになります。
★価格調整機能とは。。。商品先物取引では、公開の市場で多数の参加者が競り合うことで価格が決定されるので、理論上、その時点での最も公正な価格が決められるということを指します。また、先物価格を指標として生産者が生産調整を行うことがあるため、将来価格が高い場合は、生産量が増えて結果的に価格が下がり、将来価格が低い場合は、逆の現象が生じることになります。このため、商品価格の乱高下が減り、価格の安定化をもたらすと考えられているのです。ただし、仕手やファンド等の介入で価格が、ある程度乱高下する場合もありますね。実際は。銀相場におけるハント兄弟の買い占めが世界的な事象として知られていますが、結局、彼らは暴落で大損失を被ることになりはしました。
商品先物取引を金融商品として見た場合、少額の現金のみで取引できる「証拠金取引」であるため、レバレッジ効果によって利益・損失とともに莫大になりやすいです。そこが大きな魅力であるし、もっとも注意しなければならないことですね。
商品先物取引の主な対象商品(取扱商品は取引所により異なります)
<農産物>
天然ゴム
トウモロコシ
大豆ミール・一般大豆・Non-GMO大豆
小豆
アラビカコーヒー・ロブスタコーヒー
粗糖
<鉱産物>
金 → もっとも初心者向けといわれています。
銀・プラチナ・アルミニウム・パラジウム・
<原油・石油製品>
ガソリン・灯油・軽油